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こんにちは、現役小学校教師のタカ先生です。
今日は、教員生活15年でいちばん辛かった経験について書きます。学級崩壊です。
あまり語られることのない話ですが、保護者の方に知っておいてほしいことがいくつもあります。特に「うちの子のクラス、なんだか荒れているみたい」と感じている方に読んでいただきたいです。
チャイムが鳴っても、教室に子どもがいない
あのときの光景は、今でもはっきり覚えています。
授業開始のチャイムが鳴る。教室に入る。ほとんど誰もいない。子どもたちは学校中を走り回っていて、廊下からは笑い声と足音が響いてくる。
教室に戻すことから授業が始まる。連れ戻している間に、また別の子が出ていく。学校全体が、ぐらぐらっと傾いたとしか言いようのない状態でした。
崩壊は、一つの教室から始まるとは限らない
ここが、保護者の方に一番知っておいてほしいことです。
私が経験した崩壊は、私のクラスの中から始まったものではありませんでした。別のところで教師と子どもたちの関係が悪化し、それが「子ども対教師」という構図になっていった。その空気が学年に、そして学校全体に広がっていったのです。
学校というのは、思っている以上にひとつながりの空間です。休み時間に子どもたちは学年を越えて行き来しますし、「あのクラスでは先生の言うことを聞かなくていいらしい」という情報は、驚くほど速く伝わります。
だから、担任個人の力量だけでは防げないことがあります。これは言い訳ではなく、崩壊という現象の構造だと思っています。
あのとき、自分が本当に苦しかったこと
授業が成立しないことも辛かったですが、一番こたえたのは別のことでした。
真面目に座っている子に、申し訳なくてたまらなかった。
崩れている教室にも、必ず「ちゃんとやりたい」と思っている子がいます。座って教科書を開いて、授業を待っている。その子たちの学ぶ権利を、私は守れていませんでした。
あの子たちに何もしてあげられなかったことが、15年経った今でも一番の後悔として残っています。
保護者の方に知っておいてほしい3つのこと
① 荒れている教室で、一番損をするのは真面目な子
騒いでいる子は目立ちます。でも本当に困っているのは、座っているのに授業が受けられない子です。この子たちは家でも学校の不満を言わないことが多い。「うちの子は大丈夫」と見えている子ほど、静かに我慢しています。
もしお子さんのクラスが荒れているようなら、「大丈夫?」ではなく「授業、ちゃんとできてる?」と具体的に聞いてみてください。
② 学校に連絡することは、担任を責めることではない
保護者の方は「先生を責めるようで言いにくい」と感じるようです。でも教員の側からすると、保護者からの声は、学校を動かす力になります。
担任一人が「うちのクラスが大変です」と言っても、対応は後回しになりがちです。でも保護者から複数の声が上がると、学校は組織として動かざるを得なくなります。人員配置が変わることもあります。
伝え方は、担任個人ではなく学校(管理職)に向けて、事実を淡々とがおすすめです。「子どもがこう言っています」という形で構いません。
③ 崩壊した教室の学習の遅れは、必ず取り戻せる
これは断言できます。あの年、確かに授業は進みませんでした。でも次の年、落ち着いた環境に戻ったときに、子どもたちはきちんと伸びていきました。
ただし条件があります。その期間の学習の穴を、どこかで埋めること。ここが放置されると、次の学年でつまずきます。
もし今、お子さんのクラスが荒れているなら
私が保護者だったら、この2つをやります。
- 学校に事実を伝える(複数の保護者からの声が一番動く)
- 家庭で最低限の学習を確保する(学校に期待できない期間の保険として)
2つ目について、正直に書きます。教室が荒れている期間、学校の授業だけで学力を保つのは難しいのが現実です。教師としてこう書くのは苦しいですが、事実です。
その期間だけでも、家庭で授業の代わりになるものがあると、お子さんは守られます。動画教材なら学校の進度と関係なく単元を進められますし、あとから「あの学期の分」をさかのぼって埋めることもできます。
こういう「学校が機能しない期間の保険」としての使い方は、実はあまり語られませんが、教師としては本当にすすめたい使い方です。
まとめ:あのとき守れなかった子たちのために
- 学級崩壊は、担任個人の力量だけの問題ではないことがある
- 一番損をするのは、座っているのに授業を受けられない真面目な子
- 保護者の声は学校を動かす。担任を責めることではない
- 学習の遅れは取り戻せる。ただし穴を埋める行動が必要
- 荒れている期間は、家庭学習が最大の防御になる
この記事を書いたのは、あのとき静かに座っていた子たちのことが、今も忘れられないからです。同じ思いをする子を、一人でも減らしたい。もし今そういう状況にいるご家庭があれば、どうか一人で抱えず、学校に声を届けてください。
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この記事の執筆者:タカ先生(現役小学校教師・教員歴15年)
公立小学校に15年勤務。学級崩壊を経験し、そこで守れなかった子どもたちのことを今も考え続けています。2児の父。詳しいプロフィールはこちら
