小学生の勉強

「授業についていけない」子のサイン|現役教師が教室で見ている5つのポイント

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こんにちは、現役小学校教師のタカ先生です。

保護者の方が「うちの子、授業についていけてないかも」と気づくのは、たいていテストの点数が落ちてからです。でも教室にいる私たちは、その2〜3ヶ月前からサインを見ています。今日はそのサインを全部お伝えします。家庭でも気づけるものばかりです。

教師が教室で見ている、5つのサイン

① 手が止まっている時間が長い

わからない子は、手を挙げません。騒ぎもしません。ただ静かに、鉛筆が止まっています。教室を回っていると、ノートが数行で止まったままの子がわかります。おとなしい子ほど見逃されやすいのが、このサインの怖いところです。

② 周りを見てから書き始める

自分で考えるより先に、隣の子のノートを見る。答えを写しているわけではなく、「何をすればいいのか」がわからないのです。これは理解が追いついていない典型的なサインです。

③ 「わかった人?」で目を合わせない

授業中、私が「わかった人?」と聞くと、わからない子はすっと視線を落とします。これは低学年でも高学年でも同じです。当てられたくないという反応が、そのまま理解度を表しています。

④ 音読で詰まる

意外かもしれませんが、算数のつまずきが音読に出ることがあります。文章題が解けない子の多くは、計算ではなく「文章が読めていない」のです。国語の音読でつっかえる子は、算数の文章題でも苦戦していることがよくあります。

⑤ 宿題の字が急に雑になる

わからない問題に取り組むと、子どもは早く終わらせたくなります。字の乱れは、理解度の乱れとかなり一致します。これは家庭でも一番気づきやすいサインです。

家庭で確認できる「3つの質問」

学校での様子は見えなくても、家でこう聞いてみてください。

  • 「今日の授業、何やったの?」→ 内容を説明できない日が続くなら要注意
  • 「今日、手を挙げた?」→ 挙げなくなった時期が、つまずき始めた時期
  • 「テスト、どこが難しかった?」→ 「全部」と答えるのは、どこがわからないかもわからない状態

特に3つ目が重要です。「どこがわからないかを言える子」は自力で戻れます。「全部わからない」と言う子は、さかのぼって基礎を確認する必要があります。

学年別・つまずきやすい「魔の単元」

15年やっていると、毎年同じところで手が止まる子が出ます。

  • 小1:くり上がりのたし算、くり下がりのひき算(10のまとまりの理解)
  • 小2:かけ算九九(7の段・8の段で脱落しやすい)
  • 小3:わり算、あまりのあるわり算
  • 小4:分数、面積(ここが最大の山です)
  • 小5:割合、単位量あたりの大きさ(大人でも説明が難しい単元)
  • 小6:比例・反比例、速さ

注意してほしいのは、今の学年でつまずいている子の原因は、たいてい前の学年にあるということです。4年生の分数がわからない子は、3年生のわり算があやしい。5年生の割合がわからない子は、4年生の小数のかけ算でつまずいている。

教室ではできない、家庭だからできる支援

担任として一番歯がゆいのは、授業を止めて前の学年に戻ることができないことです。カリキュラムは決まっていて、教室は30人の集団です。一人の子のために3年生の内容に戻ることは、現実的にできません。

でも家庭ならできます。学年をさかのぼって、つまずいた場所からやり直せる。これは家庭学習の最大の強みです。

動画教材なら全学年見放題なので、4年生の子が3年生のわり算に戻ることも自由です。「どこでつまずいたか探す」作業が、親子で一緒にできます。

まとめ:早く気づけば、必ず戻せます

  • 教師が見ているサイン:手が止まる/周りを見る/目を合わせない/音読で詰まる/字が雑になる
  • 家庭では「今日何やった?」「手を挙げた?」「どこが難しかった?」の3つを聞く
  • 今の学年のつまずきは、前の学年に原因があることがほとんど
  • さかのぼり学習は、教室ではできない家庭だけの強み

つまずきは、早く見つかるほど簡単に直ります。半年放置すると穴が広がりますが、1ヶ月なら数日で埋まります。2学期が始まる今が、一番気づきやすいタイミングです。

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この記事の執筆者:タカ先生(現役小学校教師・教員歴15年)

公立小学校に15年勤務。担任として、教室で子どもたちのつまずきのサインを見つけることを日々の仕事にしています。2児の父として、我が子のノートの字にもハラハラしています。詳しいプロフィールはこちら