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こんにちは、現役小学校教師のタカ先生です。
「読書は大事」とよく言われます。でも、なぜ大事なのかを具体的に説明されることは少ないと思います。
今日は教師の立場から、はっきり言います。国語ができない子は、すべての教科で苦しみます。算数も理科も社会も、問題文が読めなければ解けないからです。今日はその話と、読書が苦手な子への現実的な手立てをお伝えします。
教室で見えた「算数ができない子」の正体
算数のテストで点が取れない子がいます。でも教室で様子を見ていると、計算自体はできている子が結構います。
では何ができていないのか。文章題が読めていないのです。
こういう子が、実は多い
- 計算ドリルは満点なのに、文章題になると手が止まる
- 問題文を途中までしか読まずに式を立てる
- 「全部で」「残りは」「1つあたり」といった言葉の意味を取り違える
この子たちは算数が苦手なのではありません。文章から状況を読み取る力が育っていないのです。
前に書いた「授業についていけない子のサイン」という記事で「音読で詰まる子は算数でも苦戦する」と書きましたが、理由はここにあります。
国語力は、全教科の土台です
学年が上がるほど、この影響は大きくなります。
- 算数:文章題、図形の問題文、条件整理
- 理科:実験の手順書、観察記録、考察
- 社会:資料の読み取り、長い説明文
- どの教科も:テストの設問自体が読めないと答えられない
高学年になると、テストで差がつくのは知識量ではなく「設問を正確に読めるか」になってきます。同じ知識を持っていても、問われていることを取り違えれば点になりません。
そして国語力は、短期間では上がりません。だからこそ早いうちから、毎日少しずつ積む必要があります。
でも「本を読みなさい」は効きません
ここからが本題です。
読書の大切さがわかっていても、「本を読みなさい」と言って読むようになった子を、私は見たことがありません。
教室でも同じで、朝読書の時間に本を開いていても、同じページをずっと見ている子がいます。読んでいるふりをしているだけです。
なぜ読めないのか
理由はシンプルで、その子にとって本が難しすぎるか、興味のない内容だからです。
大人でも、興味のない専門書を毎日30分読めと言われたら苦痛ですよね。子どもに起きているのはそれと同じことです。
教室で効果があった、読書へのアプローチ
① レベルを思い切り下げる
これが一番効きます。学年相当にこだわらないでください。
4年生が1年生向けの本を読んでも構いません。「スラスラ読めた」「最後まで読めた」という体験が先です。難しい本を途中で投げ出す経験を重ねると、読書そのものが嫌いになります。
② 物語でなくていい
読書というと物語をイメージしますが、図鑑でも、science漫画でも、スポーツ選手の伝記でも構いません。
教室でも、物語には見向きもしないのに昆虫図鑑なら何時間でも読む子がいます。その子は読書が嫌いなのではなく、興味の方向が違うだけです。
③ 親が読んでいる姿を見せる
前に「夏休みに伸びた子と、そうでない子」という記事でも書きましたが、子どもは言葉より背中を見ています。
「本を読みなさい」と言いながらスマホを見ている大人の言葉は、届きません。逆に、親がリビングで本を開いているだけで、子どもも手に取ることがあります。
④ 読み聞かせは高学年でも効く
意外かもしれませんが、高学年でも読み聞かせは効果があります。
自分で読むには難しい本でも、読んでもらえば内容は理解できます。「物語の面白さ」を知ることが先で、自分で読む力は後からついてきます。教室でも、高学年に本を読み聞かせると真剣に聞き入ります。
読解力を鍛えるなら、国語の授業を見直すのが近道
読書は大事ですが、読書だけで読解力が上がるとは限りません。
なぜなら読書は「好きなところだけ読む」ことができるからです。一方で、テストで問われるのは「書かれていることを正確に読み取る力」。これは別の技術です。
この技術は、実は教え方があります。「筆者の主張はどこか」「指示語は何を指すか」「場面が変わるのはどこか」。こういう読み方は、訓練で身につきます。
学校の国語の授業でもやりますが、45分で30人を相手にするので、一人ひとりが「できるようになったか」までは確認しきれないのが正直なところです。
動画教材なら、国語の読解の授業を何度でも見直せます。「なぜこの答えになるのか」の説明を繰り返し聞けるのは、読解が苦手な子には大きい利点です。
読解が特に苦手な場合は、1対1で見てもらうのも手です。ネッティーには小学生向けの「国語読解力アップコース」があり、その子がどこで読み違えているかを個別に診断してもらえます。
まとめ:読書の秋は、全教科の秋
- 算数ができない子の多くは、文章題が読めていない
- 国語力は全教科の土台。高学年ほど効いてくる
- 「本を読みなさい」は効かない
- レベルを思い切り下げる。図鑑でも漫画でもいい
- 高学年でも読み聞かせは効く
- 読書と読解力は別物。読解は訓練で身につく
読書は、すぐに結果が出るものではありません。でも3年後、5年後に一番効いてくる投資です。
6年生を担任していると、低学年のうちから本に親しんできた子とそうでない子の差を、嫌というほど感じます。今日から1日5分でも構いません。長い目で見てあげてください。
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この記事の執筆者:タカ先生(現役小学校教師・教員歴15年)
公立小学校に15年勤務。教室で「文章題が解けない子」の本当の原因と向き合ってきました。2児の父として、我が家でも読み聞かせを続けています。詳しいプロフィールはこちら
