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こんにちは、現役小学校教師のタカ先生です。夏休みが終わりに近づくこの時期、お子さんが「学校行きたくないな」とつぶやくことはありませんか。
親としては不安になる言葉です。でも15年間担任をしてきて言えるのは、9月に「行きたくない」と言う子は、毎年必ずいます。それは特別なことではありません。大事なのは、その一言をどう受け止めるかです。今日は教室側から見えている本当の理由と、親御さんにやってほしいこと・やめてほしいことをお話しします。
9月に「行きたくない」が増えるのは、教師の間では常識です
9月1日前後は、子どもの心の負担が1年で最も重くなる時期だと言われています。教育現場でもこれは共有されていて、始業式の朝は職員室全体がぴりっとしています。
なぜこの時期なのか。理由は3つ重なるからです。
- 生活リズムの崩れ:朝起きられない体で学校に行くのは、大人が時差ぼけで出勤するようなもの
- 人間関係のリセット不安:1ヶ月会っていない友達との距離感がわからない
- 宿題や勉強の不安:終わっていない宿題、忘れてしまった学習内容
この3つが一度に来るので、しんどくなって当然なんです。
教室から見た「本当の理由」の見分け方
親御さんが一番知りたいのは「うちの子のは、様子見でいいのか、心配なやつなのか」だと思います。教師としての見方をお伝えします。
多くの場合、様子を見て大丈夫なケース
- 「行きたくない」と言いながら、準備はしている
- 学校の話(友達の名前、行事のこと)が普通に出てくる
- 朝はぐずるが、登校してしまえば普通に過ごしている(これは担任に聞けばわかります)
このタイプは、気持ちの切り替えに時間がかかっているだけです。多くの子は1〜2週間で戻ります。
早めに担任に相談してほしいケース
- お腹が痛い、頭が痛いなど体の症状が出ている
- 特定の友達の名前を避ける、話題にすると表情が変わる
- 休日は元気なのに、日曜の夕方から急に元気がなくなる
- 2週間以上続いている
この場合は、家庭だけで抱えないでください。担任に連絡することは、まったく大げさではありません。むしろ教師としては、早く教えてもらえた方が教室で気を配れます。連絡帳に一行「最近学校に行き渋りがあります」と書いていただくだけで十分です。
親がやってしまいがちな、逆効果の対応
①「なんで?理由を言いなさい」と問い詰める
子ども自身も理由がわからないことが本当に多いです。特に低学年は、もやもやを言葉にする力がまだ育っていません。問い詰めると「言えない自分がダメなんだ」と追い込んでしまいます。
②「みんな行ってるんだから」と比べる
これは効きません。むしろ「自分だけおかしいんだ」と孤立感を強めます。
③ 逆に、あっさり休ませ続ける
一日休ませるのは有効な選択肢です。ただ、休みが3日、4日と続くと戻るハードルが日に日に高くなります。これは教室で何度も見てきました。休ませるなら「明日は行こうね」とセットにしてください。
教師がすすめる声のかけ方
理由を聞き出そうとせず、こう言ってみてください。
「そっか。行きたくない日もあるよね。」
まず受け止める。それだけで子どもの表情が変わることがあります。そのうえで「今日は何時間目まで頑張ってみる?」と、小さな選択肢を渡します。全部か0かではなく、途中まででいい。この「自分で決めた」という感覚が、子どもを前に進ませます。
勉強の不安が理由なら、それは解決できます
行き渋りの理由が「授業についていけないから」の場合、これは家庭で手が打てます。
教室で見ていると、勉強が理由の行き渋りには特徴があります。特定の教科の日に、特に行きたがらないのです。時間割を見て「算数の日に強く嫌がる」といったパターンがあれば、その教科のつまずきが原因かもしれません。
その場合、学校の授業とは別のところで「わかる」を取り戻してあげると、驚くほど早く元気になります。動画教材なら前の学年までさかのぼれるので、どこでつまずいたかを一緒に探せます。
まとめ:9月の「行きたくない」は、SOSではなく通過点のことが多い
- 9月に行き渋りが増えるのは毎年のこと。特別なことではありません
- 体の症状・2週間以上・特定の友達を避ける → 担任に相談を
- 理由を問い詰めない。まず「行きたくない日もあるよね」と受け止める
- 休ませるなら「明日は行こう」とセットで
- 勉強が理由なら、家庭で解決できます
お子さんが「行きたくない」と言えるのは、家庭が安心できる場所だからです。まずはそれを、ご自身で認めてあげてください。
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この記事の執筆者:タカ先生(現役小学校教師・教員歴15年)
公立小学校に15年勤務。担任として、9月に行き渋る子どもたちと毎年向き合ってきました。2児の父として、我が子の「行きたくない」にも動揺した経験があります。詳しいプロフィールはこちら
