通信教育

小学生の通信教育ランキング5社|現役教師が「続くかどうか」で順位をつけました【2026年】

「小学生の通信教育、どれがいいですか?」——保護者の方から、いちばん多く受ける質問です。

ランキング記事はたくさんありますが、たいてい「教材の中身の良し悪し」で順位がついています。でも15年教室に立ってきて思うのは、そこで差はつかないということです。

どの教材も、よくできています。差がつくのは別のところです。

このランキングの順位の付け方(ここだけ先に読んでください)

私がこの記事で順位をつけた基準は、3つだけです。

基準① 「納得」を作れるか

教室で「算数ができる子」と「できない子」を分けているのは、計算の速さではありません。すべての問題に納得があるかどうかです。

正解していても、ただ解けているのではなく、納得して、理解して、習ったとおりに解けている。間違えても、説明を聞けば納得できる。この子は伸びます。

逆に、型に当てはまった問題だけ、その時だけできる子。時間が経つと解けない、形が変わると解けない。そして説明しても納得できない。ここから「わからない→できない→やりたくない→自信をなくす」という悪循環に入ります。

だから教材を見るときは、つまずいた単元に戻れるかどうかを最優先で見ています。進度の速さではありません。

基準② 低学年は「できる自分」を作れるか

家で先に学んでいる子は、授業中の反応ですぐ分かります。理解が早い。ただ、これは2回目だから当たり前で、本質ではありません。

本当に大きいのは、「先生の言ってること知ってる」「テストで点が取れた」「みんなよりできてる、自分」と本人が思えることです。低学年の差は学力差というより経験量の差ですが、子どもに残るのは自己イメージだけです。

基準③ 家庭が止まらずに続けられるか

どれだけ良い教材でも、止まれば効果はゼロです。親が最初から最後まで付き添う形にすると、忙しい週に止まります。費用が重すぎても止まります。

「いちばん良い教材」ではなく、「いちばん止まりにくい形」を選ぶ。これが結論です。

小学生の通信教育5社・料金比較【2026年11月時点】

まず事実から。すべて各社の公式サイトに記載されている金額です。

教材形式料金の目安専用タブレット無料で試せるか
スタディサプリ小学講座動画月額2,178円/12か月一括なら月あたり1,815円(全学年共通)不要14日間無料体験
小学ポピー紙毎月払い 1年3,300円〜6年5,000円(税込)/年間一括なら2,980円〜4,500円不要無料おためし見本
進研ゼミ小学講座紙/タブレット1年生12か月一括35,760円(月あたり約2,980円・キャンペーン時)/6年生 毎月7,970円定価29,980円。12か月連続受講で2万円割引(支払9,980円)無料体験教材
スマイルゼミタブレット1年生 標準クラス 月3,630円(税込・12か月一括)別途10,978円(税込)約2週間お試し・全額返金保証
Z会 小学生コース紙3年生5教科 月5,566円〜6年生5教科 月11,460円(6か月一括・税込)不要(紙コース)資料請求でおためし教材

※2026年11月2日に各社公式サイトで確認した金額です。進研ゼミは期間限定キャンペーン適用時の金額を含みます。スマイルゼミ・進研ゼミは学年により金額が変わります。最新の金額は必ず公式サイトでご確認ください。

ここで気づいてほしいのは、同じ「通信教育」でも、月2,000円台と月1万円超が並んでいるということです。中身の差というより、何を買っているかが違います。

【1位】スタディサプリ小学講座|「戻れる」ことが、いちばん強い

基準①の「納得を作れるか」で、頭ひとつ抜けています。

理由は単純で、学年をまたいで戻れるからです。5年生の子が3年生の単元に戻ることも、4年生の子が6年生を先に見ることもできる。しかも追加料金なしで。

算数は積み上げの教科です。「割合が分からない」の正体が、実は3年生の「かけ算の意味」だった——教室では日常的に起きています。そこに戻れる教材は、意外と多くありません。紙の教材は学年ごとに届くので、構造的に戻りにくい。

納得していない単元を残したまま先に進むのが、いちばん怖いパターンです。戻ることにコストがかからない仕組みは、それだけで価値があります。

良いところ

  • 月2,178円(12か月一括なら月あたり1,815円)。塾の10分の1以下
  • 専用タブレット不要。家にあるスマホ・タブレット・PCで始められる
  • 学年をまたいで自由に戻れる・進める
  • 14日間無料。合わなければやめられる

正直に言う、向かない子

鉛筆を持つ習慣がまだない子には、早いです。動画から入ると、ほぼ「見てるだけ」になります。これは実際によくあります。

また、親の声がけが一切ないと低学年では回りません。付きっきりである必要はありませんが、「今日の分やった?」の一言は要ります。

こんな家庭に向いています

  • すでに宿題を自分でやる習慣がある
  • つまずいている単元に心当たりがあり、そこに戻したい
  • まず費用を抑えて、続くかどうかを見極めたい
  • 中学受験は考えていないが、授業についていけるようにしたい

【2位】小学ポピー|低学年で「できる自分」を作るなら、こっち

基準②で選ぶなら、1位より上です。低学年に限れば、私はポピーをすすめます。

理由は、紙だからです。低学年のうちは鉛筆を持って、机に向かって、書くという体の習慣をつくる時期で、ここは画面では代わりになりません。学校のテストも紙です。

量も多すぎません。これが大事で、終わる量だから「今日もできた」が積み上がります。分厚い教材を途中で放置する経験のほうが、よほどマイナスになります。

良いところ

  • 1年生 月3,300円(税込)。年間一括なら2,980円。入会金・年会費なし
  • 専用タブレット不要・追加費用なし
  • 学校の教科書に沿っている。テストで点が取れる形
  • 無料おためし見本がもらえる

正直に言う、弱いところ

親が丸つけをする前提です。共働きで平日に時間が取れない家庭では、ここが止まる原因になります。週末にまとめて見る形で回している家庭が多い印象です。

また、戻る機能は紙なので構造的にありません。つまずき直しが目的なら1位のほうが向いています。

【3位】進研ゼミ小学講座|手厚い。ただし費用の全体像を見てから

教材の質と、続けさせる仕組みは、正直いちばんよくできています。赤ペン先生、努力賞、キャラクター——子どもが動く設計です。

ただ順位を3位にしたのは、費用の見え方が理由です。

公式サイトでは「月あたり◯◯円」が前面に出ますが、これは12か月一括払い+キャンペーン適用の金額であることが多い。実際には専用タブレット代(定価29,980円/12か月連続受講で9,980円)が乗ることがあります。

さらに学年が上がると上がります。6年生は毎月払いで月7,970円(税込)。1年生のつもりで始めて、6年生で驚く形です。

費用そのものが悪いわけではありません。手厚さにはコストがかかります。ただ「止まらずに続けられるか」で選ぶなら、6年間の総額を先に見ておいたほうがいい、という話です。

向いているのは:親が伴走する時間が取りにくく、仕組みで子どもを動かしたい家庭。費用より継続の確実さを取る家庭。

【4位】スマイルゼミ|タブレット1台で完結。ただし初期費用と退会条件に注意

書く動作がタブレット上でできる点は、他のタブレット教材より優れています。低学年で「書く」を捨てなくて済む。

4位にしたのは、始める前に知っておくべき条件があるからです。

  • 専用タブレット代が別途10,978円(税込)
  • ただしこれは12か月以上の継続が前提の金額
  • 6か月以上12か月未満で退会すると7,678円(税込)の追加請求
  • 6か月未満で退会すると32,802円(税込)

約2週間のお試し期間と全額返金保証があるので、まずそこで判断するのが現実的です。「とりあえず始めて、合わなかったらやめる」が一番コストの高い入り方になります。

向いているのは:タブレット1台で完結させたい家庭。紙の管理がストレスになる家庭。

【5位】Z会 小学生コース|内容は最高峰。ただし合う家庭が限られる

誤解のないように書きますが、教材の質は5社でいちばんです。考えさせる問題の作り方は、他社とレベルが違います。

それでも5位にしたのは、基準③「止まらずに続けられるか」で厳しいからです。

  • 3年生スタンダード5教科で月5,566円(6か月一括・税込)
  • 6年生スタンダード5教科で月11,460円(同)
  • ハイレベルを選ぶと3年生でも月8,846円

金額に見合う中身はあります。ただ、問題が難しいので、納得できないまま進むと一気に止まります。そして「難しくてできない」という経験は、基準②で書いた自己イメージをまっすぐ削ります。

向いているのは:すでに学校の内容に余裕があり、中学受験や、その先を見ている家庭。親が一緒に考える時間を取れる家庭。

逆に「学校についていくのが不安だから」という理由で選ぶ教材ではありません。ここは順番を間違えないでほしいところです。

まとめ:家庭の状況から選ぶなら

家庭の状況おすすめ
低学年で、まず机に向かう習慣をつくりたい小学ポピー
つまずいた単元に戻したい・費用を抑えたいスタディサプリ
親が伴走する時間が取りにくい。仕組みで動かしたい進研ゼミ
紙の管理がストレス。1台で完結させたいスマイルゼミ
学校の内容に余裕があり、その先を見ているZ会
どれも試したが続かなかった次の項目へ

迷ったら、無料で試せるものからです。5社とも無料体験・おためし教材があります。続くかどうかは、やってみないと分かりません。これは教師として本当にそう思います。

どれも続かなかった家庭へ:答えは「人がつく」形かもしれません

ここまで通信教育の話をしてきましたが、正直に書きます。

何社試しても続かないという家庭は、一定数あります。そしてそれは、教材が悪いわけでも、子どもに問題があるわけでもありません。

教室で見ていても、「人が見ていないと動けない」タイプの子は確実にいます。これは性格で、直すものではありません。そういう子に通信教育を続けさせようとすると、親子関係のほうが先に削れます。

その場合、答えは人がつく形です。オンライン家庭教師なら、通塾の送迎もなく、曜日も選べます。

まずは無料体験で、子どもの反応を見る

いきなり契約する必要はありません。1回の体験授業で、子どもの顔つきが変わるかどうか——それだけ見れば判断できます。

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