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こんにちは、現役小学校教師のタカ先生です。
10月。2学期が始まって1ヶ月半が過ぎました。この時期、教室では毎年同じことが起きます。子どもたちの集中力が、目に見えて落ちるのです。
「夏休み明けは頑張っていたのに、最近宿題をやりたがらない」。そう感じているご家庭は、たぶん正しいです。今日はこの時期の教室で何が起きているのか、そしてなぜ10月が学力の分かれ目になるのかをお話しします。
なぜ10月に中だるみが起きるのか
理由は3つ重なっています。
① 行事で生活リズムが崩れる
運動会、音楽会、社会科見学。2学期は行事が集中します。練習のために時間割が変わり、放課後も準備で忙しい。子どもにとっては、毎週のように「いつもと違う日」が続く状態です。
大人でも出張や来客が続くと調子が狂いますよね。それと同じことが、子どもの体力と集中力に起きています。
② 学習内容が一番難しくなる
ここが見落とされやすいポイントです。2学期の10月〜11月は、1年で最も難しい単元が集中する時期です。
- 小3:あまりのあるわり算、大きな数
- 小4:面積、がい数、小数のかけ算
- 小5:単位量あたりの大きさ、割合
- 小6:比例と反比例、拡大図と縮図
どれも抽象的で、教室でも手が止まる子が一番多く出る単元です。行事で疲れている時期に、一番難しい内容が来る。これが10月の実態です。
③ 夏休みの貯金が切れる
夏休みに頑張った子も、その貯金は永遠には続きません。
9月は「やり切った」という達成感で走れます。でも10月になると、その記憶が薄れてくる。新しい燃料を入れないと、走り続けられない時期なのです。
教室で見える「中だるみのサイン」
担任として、この時期にこういう変化を見ています。
- 提出物の遅れが増える(9月は出せていた子が出さなくなる)
- ノートの字が乱れる(丁寧さが落ちるのは集中力が落ちているサイン)
- 授業中のあくびが増える(特に2時間目〜3時間目)
- 休み時間と授業の切り替えが遅くなる
家庭でも見えるサインがあります。「宿題やった?」と聞く回数が増えていたら、それ自体がサインです。9月は聞かなくてもやっていたのなら、確実に何かが変わっています。
10月の中だるみを、責めてはいけない理由
ここが一番お伝えしたいところです。
10月に失速するのは、サボっているからではありません。行事で疲れ、難しい単元に当たり、夏の達成感が薄れてきた。条件が重なっているだけです。
ここで「最近たるんでるんじゃないの?」と言ってしまうと、子どもは「自分はダメな子だ」と受け取ります。すでに疲れている子に、追い打ちをかけることになります。
教室でも同じで、この時期に叱って持ち直した子を私はほとんど見たことがありません。効くのは、別のアプローチです。
家庭でできる、10月の立て直し方
① 量を減らす。これが正解です
意外に思われるかもしれませんが、この時期は学習量を減らす方がうまくいきます。
毎日30分やっていたなら、10分に減らす。大事なのは「途切れさせないこと」であって、量ではありません。一度ゼロになると、再開のハードルが一気に上がります。10分でも続いていれば、11月に戻せます。
② 行事のあとに「回復日」を作る
運動会や音楽会の翌日は、思い切って勉強を休ませてください。疲れた状態で机に向かっても、身につかないどころか勉強が嫌いになります。
教師としても、行事の翌日の授業は内容を軽めにすることがあります。それくらい、子どもの消耗は大きいのです。
③ つまずいている単元を1つだけ特定する
10月の難単元で手が止まっている場合、放置すると3学期に響きます。でも全部やり直す必要はありません。
「どこで止まっているか」を1つ特定するだけで十分です。
テストが返ってきたら、点数ではなくどの問題で間違えたかを見てください。計算なのか、文章題なのか、単位の変換なのか。ここが見えれば、手の打ちようがあります。
10月のつまずきは、早いほど簡単に直ります
教師として何度も見てきたことですが、つまずきは発見が早いほど、驚くほど簡単に直ります。
10月に気づけば数日で埋まる穴が、放置して3学期になると数週間かかります。さらに次の学年に持ち越すと、学年をまたいだやり直しが必要になります。
家庭学習なら、学校の進度と関係なく、つまずいた単元だけに戻れます。動画教材なら前の学年までさかのぼれるので、「どこから分からなくなったか」を一緒に探せます。
「どこでつまずいているか自体が分からない」という場合は、一度プロに見てもらうのも手です。1対1なら、その子の状態を客観的に診断してもらえます。
まとめ:10月は「守る」時期
- 10月の失速は行事疲れ・難単元・夏の貯金切れが重なった結果
- サボりではないので責めてはいけない
- 量を減らしてでも、途切れさせない
- 行事のあとは回復日を作る
- つまずきは1つ特定するだけでいい。早いほど簡単に直る
10月は攻める時期ではなく、守る時期です。ここで無理をさせると、一番大事な3学期にガス欠になります。
そして11月に入れば、子どもたちは自然と落ち着きを取り戻します。毎年そうです。今は細く長く、途切れさせないことだけを考えてください。
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この記事の執筆者:タカ先生(現役小学校教師・教員歴15年)
公立小学校に15年勤務。毎年10月の教室で、子どもたちの集中力が落ちる時期と向き合ってきました。2児の父として、我が家の10月も毎年バタバタしています。詳しいプロフィールはこちら
