小学生の勉強

【本音】教師であり父親の僕が、「学力」よりも大切にしているたった一つのこと

子どもに勉強させること、成績を上げること。それは親にとって大切な関心事のひとつかもしれません。私自身も「教師」として日々、子どもたちの成績や学力と向き合っています。

でも、我が子を育てる「父親」の立場で見たとき、本当に大事なのは「学力」ではない――そう強く感じる瞬間があります。

この記事では、教師として1,000人以上の子どもを見てきた私が、父親として「我が子に何を一番育んであげたいのか」について、本音でお伝えします。

教師だからこそ気づいた「学力の限界」

私はこれまで、何百人もの子どもたちと関わってきました。その中で強く感じるのは、「学力がある=幸せ」ではない、という現実です。

テストで毎回高得点を取っているのに、友達とトラブルを繰り返したり、自己否定が強くて挑戦できなかったりする子を数えきれないくらい見てきました。

一方、成績は普通ーむしろ低学力のお子さんーでも、友達に優しく、先生にも信頼され、自分らしく生きている子どももたくさんいます。

学力はあくまで「一つの指標」であり、それだけでは語れない「人としての力」があるのです。

成績よりも大切にしたい“ある力”とは

我が子に育んでほしいと願っているのは、テストの点数ではなく、「自分ならできる」「やってみよう」と思える心です。

そして、「できるかどうかわからないけれど、全力で頑張ってみよう」と思える心です。

タカ先生
タカ先生

非認知能力の一つである「レジリエンス」ですね!

小さな成功や失敗の経験を通して、自分を認め、前に進む力。それが、これからの人生で最も子どもを支えてくれるものになると、私は信じています。

父親として、日々実践している3つの関わり方

① 点数より「挑戦した姿勢」に注目する

たとえ結果がよくなくても、「よく最後までやりきったね」と伝えます。そして、「いつも真剣に頑張っているね」と伝えます。

努力や工夫のプロセスを認めることで、子どもは前向きな気持ちになれます。

② できないことも一緒に笑う

私自身がミスしたときには、「パパもまちがえた!」と笑って見せます。そして、恥ずかしげもなく「わからない」と伝えます。さらに、「分からないことが分かった時、最っ高に楽しい!」と笑顔で伝えます。

完璧じゃなくてもいい、自分を認めていい、頑張っていることこそ大事!というメッセージを届けたいのです。

③ 忙しくても「心を向ける時間」をつくる

仕事に家事に育児…。ほっと息つく暇は通勤と退勤の時間だけ。そんな父を生きていると、子どもとゆっくり過ごす時間なんて数えるほどしかありませんよね。

でも、たとえ10分でも、目を見て話す・一緒に笑う・ごはんを囲む。そんな時間が、子どもの心を安心で満たしていきます。

タカ先生
タカ先生

そんな「小さな幸せ」を感じられるためにも、心の余裕が必要ですよね。

「学力を超える力」が子どもの未来を支える

これからの時代、正解のない課題に向き合う力が求められます。

「予測不可能で正解のないさまざまな問題に向き合う機会が多い中で、課題形成のスキルや知識、必要な人材を集めて解決行動をする中で学習していくことが重要」(文部科学省推奨 探究型学習について)

そんなときに必要なのは、知識や点数ではなく、「自分を信じて考え抜く力」です。

私は教師としても父親としても、「困難に出会っても、また立ち上がれる子」を育てたいと願っています。

タカ先生
タカ先生

非認知能力の一つである「グリッド(GRIT)」を育てたいですね。

【まとめ】だから私は、学力よりも「人としての芯」を育てたい

もちろん、学力は大切。でも、もっと大切なのは「自分を信じて進める心」です。

点数では測れない「人としての力」を、家庭の中でゆっくり育んでいけたら――父親として、私はこれからもその想いを大切にしていきたいと思っています。